2022~23年法語…

「散ると見たのは凡夫の眼 落ち葉は大地に還るなり」 不知詠人(よみびとしらず) 秋になると、境内にそびえたっている大銀杏は見事に紅葉して、きれいな姿を見せてくれます。晩秋から初冬になると、落葉します。夕日に照らされながら…

2021~22年法語…

「他の過失は見やすく おのれのとがは見がたし」 お釈迦さま この言葉は、私たちは例外なく自分の過ちに気づかずに生活してしまっているという事実を教えてくれます。 そしてお釈迦さまは、この言葉に続けて、「他人の過失に対しては…

2020~21年法語…

「知らないということよりも 知っているということが 人間をせばめるのです」 宮城 顗 「知っていること」とは「知識」ということですが、知識が豊富であるほど善いというのが今日を代表する考え方の一つではないでしょうか。今回の…

2019年度法語

「相手の人間性を無視すれば 自らも人間でなくなっていく」 和田 稠 「なんのために 生まれて なにをして 生きるのか」 やなせたかし この言葉はやなせたかし氏自身が人生のテーマソングと言った「アンパンマンのマーチ」の歌詞…

「なむあみだぶつ」を訪ねませんか?…

「なむあみだぶつ」は、わたしの願いをかなえてくださいとたのむ呪文ではありません。 誰も皆、「自分」を中心に生きています。実はそのために様々な悩みを抱えることになっているのです。 「なむあみだぶつ」は、あらゆるいのちあるも…

2018年度法語

浄土にめざめたが故に 地獄をゆうゆうと生ききれる 宮城 顗 人間は「わからん」 と言って救われていくものです 武田定光 念仏申さんと思い立つ心の起こるとき、すなわち人間の生活が始まる 金子大榮 自分に出会えない人生は 他…

2017年度法語

他の過失は見やすく おのれのとがは見がたし お釈迦様 念仏者は 無碍の一道なり 親鸞聖人(『歎異抄』より) はっきり語られる自己などは 自己でもなんでもない 小林秀雄 えらばず きらわず 見すてず 竹中智秀 目の前の方を… 続きを読む »

2016年度法語

本願力にあいぬれば むなしくすぐるひとぞなき      親鸞聖人 『高僧和讃』 死のない生を前提とした 人生設計は幻想である     竹中智英 『歎異抄講議』 苦しいのは 自分を中心に しているからだ     平野 修 … 続きを読む »

2015年度法語

仏教は今から始めるものではなく、もう既に始まっているのです 竹中 智秀 娑婆とは こんなもんだと 思いくくるのは 堕落の一歩である 暁烏 敏 人間は死を抱いて生まれ 死をかかえて成長する 信國 淳 本当のことがわからない… 続きを読む »

2014年度法語

疑い疑い、疑いぬいて、疑う余地のない時に はじめて信が 芽生えてくる 暁烏 敏 自己とは何ぞや、これ人世(※註)の根本的問題なり 『臘扇記』 (※註…人の世に生きること。この部分は、長い間「人生」という言葉として理解され… 続きを読む »