【開催報告】社会問題研修会 不安を生きるヒント~コロナを縁として~

 去る6月2日、佐賀枝夏文先生をお迎えして、社会問題研修会「不安を生きるヒント~コロナを縁として~」を開催しました。

 今回は、教区としては初めてインターネット中継を利用した2会場同時開催を試みました。中継会場の参加者の方々からの反応も上々で、これまで長年の課題であった「教務所ばかりが会場になって、遠くの人は行きづらい」という問題に対して、大きなヒントを得ることができました。感染症対応の視点から参加者分散の効果もあり、かつ1カ所で開催するよりも合計参加者は多くなり、まさにいいこと尽くめでありました。

本会場は富山教務所

以下、参加した社会教化小委員会委員からの報告です。

<会場1 富山教務所>

 不安を生きるヒントをテーマに、講師佐賀枝夏文さんに、心についてお話していただきました。私たちはどんな小さなことでも思い通りにならないと腹が立ち、心が傷ついた原因を排除しようとする。佐賀枝さんは一度傷ついた心は元には戻らない、そこからどう自分の心と対話していくのか、どう人生をプラスに変えていくのか・・・そんなお話をニコニコと優しい語り口で話される印象が強く残った講義でした。

 なんのせ、かわいらしい!カウンセラーネームは「サザエさん」というだけはあります。心をほっこりさせたい方は、ぜひ1度お話を聞いてみてください、おすすめです。

(社会教化小委員会委員 11組無量寺 竹澤祥瑞)

講義中に絵を描くワークがあった

自分の心の原風景を描いてみる、そこから今の自分の状態がわかるという

<会場2 13組勝蓮寺>

 今回の研修会はインターネット中継による講義であった。初めての体験であったが、映像・音声ともにハッキリしており判りやすく、こんな法話の方法もあったかと感心した。

 講義の内容は、今、世の中はコロナ自粛生活の中で個々が不安と悩みの日常であるが、これは生きている証であるから、頑張らないで不安や悩みと共に生きることが教えであった。第2話は、カウンセリング手法で受講者自身の心を絵で表現したり「こころの原風景」を描くことにより、こころのふるさとはいつでも戻ることの出来るところと自覚して生きていくという教えであった。暮らしの中に、不安と悩みの尽きない毎日であるが、如何に自分自身の心を収めていくかが肝要であると気づかされた講義であった。

 2会場開催で、地元にいながら富山市の法話が聞けて良かったという声が多かった。今後も続けてほしいものである。

(社会教化小委員会委員 13組雲龍寺門徒 蓬澤正二)

質疑と感想の時間、講師との対話

第2会場の参加者ともネットを通じて意見交換ができました