【開催報告】門徒寺族総合研修会

 2022年3月25日、門徒寺族総合研修会を開催しました。「浄土真宗をどう盛り上げるか」をテーマとし、計46名(寺族25・門徒21)の方に参加いただきました。

初めから班に分かれて座談

班ごとに熱心な意見交換がなされた

 これは講師による講義などはなく、座談会を中心とした集まりです。門徒や僧侶という「立場を越え」、また9組から13組までの「地域を越え」ての意見交換・交流ができることを目的として開催する、教区ならではの事業です。
毎年恒例の事業となってきましたが、今年度は座談で出た話題をまとめて報告書を出すことを新たな取り組みとし、現在も作業中です。

以下は参加者からの感想です。


 先日開催された門徒・寺族総合研修会に参加しました。「浄土真宗をどう盛り上げるか」というテーマで、多くの寺族、門徒が参加していました。
最近は門徒とお寺の距離が遠くなっていると言われており、私自身もそれを感じることがあります。そういった状況の中で、門徒、寺族が直接顔を合わせて話し合える場は、とても重要だと思いました。
座談会が二回あり、一回目は寺族、門徒に分かれてそれぞれがお互いに対して願うこと、聞いてみたいことを出し合いました。二回目は、門徒と寺族を交えて座談会があり、一回目の座談会で出た議題について自由に話し合いました。
座談会では、積極的に発言される方が多く、私も普段考えていることを語りました。とても多くの意見が出たなかで、個人的に気になったのは「どんなきっかけで寺に来るようになりましたか?」「若い門徒さんとのコミュニケーションが難しい」という意見です。仏教を通して門徒とのつながりを大切にしていくためにとても重要なテーマだと思いました。その場で結論が出せるようなテーマではありませんが、お互いが思っていることを出し合って共有できる場だったと思います。
この座談会は、お寺と門徒はこれからの時代にどう関わっていくべきなのかという問題に対して深く考える良い機会になりました。

藤田 徹(第12組 勝樂寺)


 当初の参加予定者54名のうち、当日所要のため欠席した9名はお寺さんです。参加した門徒の中には、テーマに沿った提言書まで用意された方もいました。門徒の委員は真剣なのです。けれども、やむを得ない欠席者も含め、参加されたお寺は、それぞれの現状を憂えておられます。会合では顔なじみの方ばかりです。むしろ、参加されない現状を楽観視しているお寺さんが問題です。
門徒の若い世代の声「お寺が無くなろうと俺達には関係ない。今の生活で精一杯」そういう生の声を、慣例のこの会合で知っていただきたい。
私は閉会の挨拶をしましたが、出掛けに電話した友人がこの研修会の趣旨を聞いて即『親鸞さんの教えが無くなったら、世の中プーチンだらけになりますよ!』と言われたことを伝えました。

松本 弘行(第10組 長龍寺 門徒)