【開催報告】あいあう会公開講座が開催されました!

2018年5月30日、あいあう会の公開講座が開催されました。

あいあう会とは、性問題の視点から人間が平等に「であいあう」ことを考えていく会です。

今回の講座は「男女・LGBTだけじゃない色々な性と平等のはなし ―差異(ちがい)を認める世界の発見―」をテーマとしています。

講師として富山大学准教授の林夏生先生をお招きし、また性的マイノリティの当事者として「レインボーハート富山」という団体からお二人の方に来ていただきました。

林先生からは、まずLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)とはどんな人たちか、という基礎的なことや、また「からだの性」「こころの性」「好きになる性」「表現する性」の組み合わせによって、人間は多様な性を生きていることをお話しいただきました。そして私たちが「ふつう」「あたりまえ」としていることを考え直し、差異(ちがい)を認めつつすべての人が等しく尊重されるべきことを訴えられました。

続いて当事者の方からは自らの体験談と苦悩をお話してもらい、その後当事者の方や先生も含め3班に分かれて、コーヒーなどいただきながら、気楽に感じたことや聞きたいことを話し合いました。

やはり当事者の方の言葉にはリアリティがあります。どんなことに困っているのか、何を感じているのか、どうしてほしいのか。自分の無知と思い込みを知らされながら、「同じ人間」としてどう一緒に生きていけるかを考えさせられました。具体的には、LGBTと一括りにせず、1人が1人とていねいに向き合い続けていくことが大事だと思いました。すべての衆生を「えらばず きらわず みすてず」尊び、ともに生きよと願いをかけ続けて下さっている如来。その呼び声を、この講座でも聞いたように感じます。

なお、本公開講座は富山新聞社の後援をいただき、当日は前半のみですが取材もしてもらい翌日の記事にしていただきました。ありがとうございました。(駐在教導 鷲尾)